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書誌情報

Vol.53 No.1 January 2005

速報

ポビドンヨード製剤の抗鳥インフルエンザウイルス活性

伊藤 啓史1), 疋田 宗生2), 大塚 昭2), 八代 純子2), 喜田 宏3), 大槻 公一4), 伊藤 壽啓1)

1)鳥取大学農学部獣医公衆衛生学教室
2)明治製菓株式会社
3)北海道大学大学院獣医学研究科動物疾病制御学講座
4)鳥取大学農学部獣医微生物学教室

要旨

 鳥インフルエンザウイルスに対するポビドンヨード(PVP-I)製剤のウイルス不活化効果をin vitroで検討した。各種PVP-I製剤(PVP-I消毒液,PVP-I手指消毒液,速乾性PVP-I手指消毒液,PVP-I含嗽液,PVP-I喉用液および動物用PVP-I消毒液)はH5,H7およびH9亜型の鳥インフルエンザウイルスとわずか10秒間反応させることにより,ウイルス感染価を検出限界以下に低下させた。したがって,各種PVP-I製剤は鳥インフルエンザウイルスを効果的に不活化する作用を有すると考えられた。

Key word

avian influenza virus, providone-iodine, anti-viral activity

別刷請求先

鳥取県鳥取市湖山町南4-101

受付日

平成16年11月29日

受理日

平成16年12月8日

日化療会誌 53 (1): 20-22, 2005