ページの先頭です
ホーム > バックナンバー > 目次 > 書誌情報
言語を選択(Language)
日本語(Japanese)English

書誌情報

Vol.56 No.S-1 April 2008

原著・臨床

高齢者におけるsitafloxacinの体内動態

関野 久邦

関野病院

要旨

 新規経口ニューキノロン系抗菌薬sitafloxacin(STFX)の高齢者(65歳以上,5名)における薬物動態を非高齢者(20歳以上40歳未満,6名)と比較検討した。
 その結果,STFX 100 mg空腹時単回経口投与時の薬物動態は,高齢者では非高齢者と比較して最高血中濃度到達時間(tmax)の遅延,t1/2の延長および腎クリアランスの低下が認められた。また,AUC0-24hの増加傾向が認められた。一方,両群の投与後48時間までの累計尿中排泄率に大きな差はみられなかった。高齢者および非高齢者のいずれにおいても臨床上特に問題となる有害事象は認められなかった。

Key word

sitafloxacin, elderly, pharmacokinetics, fluoroquinolone

別刷請求先

東京都豊島区池袋3-28-3

受付日

平成19年11月2日

受理日

平成19年12月28日

日化療会誌 56 (S-1): 18-20, 2008