Vol.56 No.S-1 April 2008
短報
Sitafloxacin第I相臨床試験―ノンコンパートメント―
浜松シーピーティー研究所*
要旨
Sitafloxacin(STFX:DU-6859a)第I相臨床試験における単回投与試験のデータをノンコンパートメント解析により再解析し,STFXの血清中薬物動態および食事の薬物動態に及ぼす影響を検討した。
STFXは25 mgから200 mgの投与量の範囲内でCmax,AUC0-infが線形性を示すことが確認され,50 mgおよび100 mg空腹時単回経口投与時のCmaxはそれぞれ0.51 μg/mLおよび1.00 μg/mLであり,AUC0-infは2.62 μg・h/mLおよび5.55 μg・h/mLであった。また,食事は薬物動態に有意な影響を及ぼさないことが確認された。
Key word
sitafloxacin, pharmacokinetics, fluoroquinolone, phase I study
別刷請求先
*静岡県浜松市中区助信町40-3
受付日
平成19年10月5日
受理日
平成19年12月13日
日化療会誌 56 (S-1): 154-155, 2008