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書誌情報

Vol.74 No.1 January 2026

症例報告

Ceftriaxoneによる薬剤熱を生じた淋菌性化膿性関節炎にazithromycinを用いた1例

吉岡 祐貴1), 小林 義和1), 中井 里歩2), 長谷川 万里子3), 樋田 大輔4)

1)公立西知多総合病院薬剤科
2)同 臨床検査科
3)同 呼吸器内科
4)同 整形外科

要旨

 本邦において淋菌性化膿性関節炎および同疾患にazithromycin(AZM)を投与した報告は少ない。症例は35歳男性,白血球増多の精査目的で通院中に発熱,多発性関節痛を認めた。関節液培養からNeisseria gonorrhoeaeが検出され,淋菌性化膿性関節炎と診断。Ceftriaxone(CTRX)にて解熱,炎症反応および関節痛の改善傾向を認めたが,投与10日目に発熱した。発熱以外に新たな症状を認めず,AZMに変更後,48時間以降に解熱したため,CTRXによる薬剤熱と診断された。その後,AZMを16日間継続し,炎症反応および関節の腫脹,疼痛の改善を認めた。この結果から,淋菌性化膿性関節炎においてCTRXを継続できない場合,AZMが選択肢となる可能性が考えられた。AZMは適応症に化膿性関節炎を有しておらず,投与の際は慎重な判断が必要である。

Key word

disseminated gonococcal infection, Neisseria gonorrhoeae, azithromycin, drug induced fever, septic arthritis

別刷請求先

愛知県東海市中ノ池三丁目1番地の1

受付日

2025年4月8日

受理日

2025年8月7日

日化療会誌 74 (1): 34-39, 2026