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書誌情報

Vol.74 No.1 January 2026

症例報告

Candida guilliermondiiによるカテーテル関連血流感染症に対し,fosfluconazoleが臨床的に有効であった1例

河野 敦志1, 2), 稲垣 貴司1), 野村 美枝3)

1)清恵会病院薬剤科
2)京都薬科大学履修証明プログラム
3)清恵会病院内科

要旨

 本邦において,カテーテル関連血流感染症(CR-BSI)によるカンジダ血症の原因菌としてCandida guilliermondiiが検出されるのはまれである。今回,C. guilliermondiiによるCR-BSIに対し,fosfluconazole(F-FLCZ)の投与が臨床的に有効であった1例を報告する。患者は廃用症候群で入院中の80代女性。末梢留置型中心静脈カテーテル(PICC)で栄養管理していた。発熱を認め,発熱時に採取した血液培養から酵母様真菌を検出したという中間報告があり,PICCの抜去およびF-FLCZの投与を開始した。後日,原因菌はC. guilliermondiiと同定され,fluconazoleのMIC値は16 μg/mLと判明したが,血液培養再検査で陰性化が確認できたため,F-FLCZを継続し,計26日間の投与で治療終了した。C. guilliermondiiによるCR-BSIに対し,治療経過を考慮に入れた薬物選択を行い,F-FLCZ投与の継続で臨床的に治癒を得ることができた。

Key word

Candida guilliermondii, catheter-related bloodstream infection, fosfluconazole

別刷請求先

大阪府堺市堺区南安井町1-1-1

受付日

2025年7月29日

受理日

2025年10月15日

日化療会誌 74 (1): 40-44, 2026