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書誌情報

Vol.53 No.2 February 2005

市販後調査

注射用ニューキノロン系抗菌薬pazufloxacin mesilateの市販直後調査

牧 圭司1), 山田 俊朗1), 阿部 典生1), 平岩 徹1), 橋本 茂一1), 筒井 義明2), 山形 京子3)

1)富山化学工業株式会社安全性管理部
2)大正富山医薬品株式会社安全性情報部
3)三菱ウェルファーマ株式会社安全性情報部

要旨

 注射用ニューキノロン系抗菌薬であるpazufloxacin mesilateの「市販直後調査」を2002年9月2日から6カ月間にわたり実施した。調査期間中は安全性情報を高感度に収集するために,1カ月ごとに副作用の収集状況を掲載した中間集計資料を医療関係者に提供し,さらに調査終了後に6カ月分の集計成績を提供した。
 本市販直後調査の期間中に,本薬の副作用を180例(203件)収集した。このうち重篤なものは40例(43件)であった。重篤な副作用の主なものは,痙攣5件,強直性痙攣1件,間質性肺炎2件,偽膜性大腸炎2件,肝機能異常4件,肝障害3件,肝不全1件,薬剤性皮膚炎3件,横紋筋融解症2件,急性腎不全2件,無尿1件,腎不全1件,血小板減少3件,血小板減少症1件であった。
 なお,収集した副作用の大部分は他のニューキノロン系抗菌薬に共通してみられるものであった。

Key word

early postmarketing phase vigilance, pazufloxacin mesilate, safety

別刷請求先

東京都豊島区高田3-25-1

受付日

平成16年11月4日

受理日

平成16年12月17日

日化療会誌 53 (2): 151-157, 2005