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書誌情報

Vol.53 No.5 May 2005

市販後調査

Azithromycinの使用成績調査

梅崎 倫也, 大竹 登志郎, 濱田 輝之, 中村 淳子, 南山 茎子, 今村 恭子

ファイザー株式会社メディカル・アフェアーズ統括部

要旨

 Azithromycin(AZM,ジスロマック®錠250 mg,ジスロマック®細粒小児用およびジスロマック®カプセル小児用100 mg)の使用成績調査を,2000年から3年間にわたり連続調査方式を用いて実施した。全国278施設の医療機関から4,622例の調査票を収集し,安全性解析対象症例3,745例,有効性解析対象症例3,126例について安全性,有効性の検討を行った。
 安全性解析対象症例3,745例中90例に114件の副作用が認められ,副作用発現率は2.40%(90/3,745)であった。主な副作用は,「下痢」30件,「嘔吐」15件,「アラニン・アミノトランスフェラーゼ(ALT)増加」11件,「アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)増加」7件,「悪心」6件であった。
 適応疾患群別の有効率は成人の浅在性化膿性疾患82.0%(418/510),呼吸器感染症82.0%(858/1,046),耳鼻科領域感染症(副鼻腔炎)80.0%(92/115),歯科・口腔外科領域感染症89.4%(320/358),小児の呼吸器感染症80.8%(813/1,006),耳鼻科領域感染症(中耳炎)69.2%(63/91)であった。
 また,剤形別に錠剤,細粒剤,カプセル剤の服薬率(用法・用量に従い服薬できた割合)はそれぞれ97.5%(2,312/2,372),93.5%(1,128/1,206),97.1%(133/137)であった。
 以上,安全性,有効性,服薬コンプライアンスともに良好な成績であった。

Key word

azithromycin, compliance, post Marketing surveillance

別刷請求先

東京都渋谷区代々木3-22-7

受付日

平成17年2月24日

受理日

平成17年3月17日

日化療会誌 53 (5): 313-325, 2005