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書誌情報

Vol.59 No.5 September 2011

総説

遺伝子解析技術の新たな潮流と感染制御への適応

大楠 清文, 江崎 孝行

岐阜大学大学院医学系研究科病原体制御学分野

要旨

 遺伝子解析技術は,検体から直接,微量な病原体の遺伝子を増幅・検出して感染症の迅速診断と治療に貢献しているのみならず,分離菌株の迅速な菌種の同定,病原因子や薬剤耐性遺伝子の検出にも威力を発揮している。さらに,感染源の特定や感染拡大を防ぐために,分子疫学的な解析にも利用されている。本総説では近い将来,医療関連感染管理の現場で活用が期待される遺伝子解析技術の新たな潮流を紹介しながら,その適応について実際に解析した事例も交えて解説したい。

Key word

molecular diagnostics, infection control, molecular epidemiology, multiplex PCR, microarray

別刷請求先

岐阜県岐阜市柳戸1-1

受付日

平成23年7月8日

受理日

平成23年7月11日

日化療会誌 59 (5): 441-453, 2011