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書誌情報

Vol.67 No.6 November 2019

市販後調査報告

コリスチンの臨床由来株に対する抗菌活性―抗菌活性経年推移に関する特定使用成績調査―

石田 篤子1), 中島 康夫2), 原 輝文1), 安井 大策3)

1)グラクソ・スミスクライン株式会社開発本部PMS部
2)同 メディカル本部MSL免疫炎症・感染症部
3)同 開発本部医学安全性評価部

要旨

 ポリペプチド系抗菌薬のコリスチン(CL)は,複数の抗菌薬に耐性を示すグラム陰性桿菌を原因菌とする各種感染症の治療薬として,2015年に本邦で承認された。本邦での承認に伴い,国内の感染症患者からの臨床分離株に対するCLおよび各種抗菌薬における抗菌活性の経年推移を特定使用成績調査として確認,評価した。
 試験菌株は2015年8月~2018年3月までの3年間に国内で分離され,感染症法の耐性基準に準拠したmultidrug resistant Pseudomonas aeruginosa(MDRP)計150株およびmultidrug resistant Acinetobacter species(MDRA)計11株を用いた。感受性測定は,Clinical and Laboratory Standards Institute M07-A10に従い微量液体希釈法で実施し,1年ごとにMICを集計した。
 3年間のMDRPおよびMDRAに対するCLのMIC rangeは,それぞれ0.25~2 μg/mLおよび0.5~2 μg/mLであり,経年的な変動は認められなかった。
 感染症患者由来株を対象に抗菌活性の経年推移を確認するために実施した本試験において,2015年からの3年間で,CLのMDRPおよびMDRAに対する抗菌活性の低下が疑われる傾向は認められなかった。

Key word

colistin, MIC, multidrug resistance, Pseudomonas aeruginosa, Acinetobacter

別刷請求先

東京都港区赤坂1‐8‐1 赤坂インターシティAIR

受付日

2019年1月21日

受理日

2019年5月8日

日化療会誌 67 (6): 645-650, 2019