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書誌情報

Vol.68 No.3 May 2020

総説

迅速マクロライド耐性マイコプラズマ遺伝子診断が外来治療に及ぼすインパクト

田中 裕士1, 2)

1)札幌せき・ぜんそく・アレルギーセンター
2)医大前南4条内科

要旨

 マイコプラズマ呼吸器感染症の早期診断は,血清診断から咽頭拭い液を用いた遺伝子診断へとシフトしつつある。最近polymerase chain reaction法で核酸を増幅し,蛍光標識プローブ(QProbe®)を用いた検査機器が本邦で2社から発売され(GENECUBE®マイコプラズマ・ニューモニエ,およびスマートジーン®Myco),マクロライド耐性Mycoplasma pneumoniaeを30~50分以内に判明できるようになった。すなわちプライマリ・ケアでの外来現場で,本菌でのマクロライド耐性の有無を判定することによって,抗菌薬の適正使用を促進するものと期待される。

Key word

macrolide-resistant Mycoplasma pneumoniae, rapid detection, quenching probe, point of care molecular diagnostic

別刷請求先

北海道札幌市中央区南4条西15丁目1-32

受付日

2019年12月20日

受理日

2020年2月28日

日化療会誌 68 (3): 371-375, 2020