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書誌情報

Vol.69 No.5 September 2021

総説

いまなぜ感冒や肺炎に注目すべきか

小林 治1), 國島 広之2), 石井 誠3), 関 雅文4), 阿部 修一5)

1)国立がん研究センター中央病院感染症部
2)聖マリアンナ医科大学感染症学
3)慶應義塾大学医学部呼吸器内科
4)東北医科薬科大学医学部感染症学
5)山形県立中央病院感染症内科

要旨

 感冒やインフルエンザはしばしば肺炎球菌性肺炎を合併することが知られているが,COVID-19における合併例は多くない。
 インフルエンザもCOVID-19もそれぞれ呼吸器ウイルス感染症であるので,その病像は宿主免疫反応に依存している。したがって,臨床的には病初期における正確な病原診断によって緻密な治療計画を策定することで,患者の予後改善に寄与する可能性がある。今後は感冒,インフルエンザ,COVID-19を含めた呼吸器ウイルス感染症と細菌性肺炎とを一連の病態と考えた研究と開発の必要性を発信したい。

Key word

common cold, influenza, COVID-19, bacterial pneumonia

別刷請求先

東京都中央区築地5-1-1

受付日

2021年7月5日

受理日

2021年8月12日

日化療会誌 69 (5): 361-366, 2021